私は今日、沈黙してはいられない。


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ConceptLINK展14に出品した作品。
その展覧会は「怒り」をテーマとしていたので、自身の思いをストレートにぶつけてみました。もし家族や恋人や友人が愛国精神の下、被害にあってもそれを許すことが出来るのか。
これまでの作品とはアプローチの仕方が異なっていて、いつもなら「見えない」が主な出発点であるが、そうではなく現実的な状況になりつつあって、「見える」(想像が出来てしまう、リアルな感覚)ようになってきたということで、このようにいつもとは異なる表現となっています。

「私は今日、沈黙してはいられない。」出品展覧会コンセプト文          

 今回のリンク展の主題は「怒り」。この世にいろんな怒りがある中で、怒は喜・哀・楽と共鳴するものだっていう。で、怒りってなんだろうと考えて、僕が思うに人間社会では、やっぱり戦争や貧困が人間社会にとって何十年何百年と世代を超えても怒りが消えない根源のようで仕方がない。過去にたくさん争ってきた人間が、今日も争いを止めようとしない。政治やお金や宗教など難しい問題は山積みな世の中だから。だからと言ってそれを受け入れるわけじゃなく、戦争や貧困を絶対に無くしていかなくちゃいけない。なんとなくではあるけど、その為にはまずは、今僕たちが置かれている状況や歴史の痕跡を知らなきゃいけないし、言わずとも、どうにかして争いは無くさないといけないっていうのは多くの人が思っている。家族や恋人や友人が死んだら嫌だし、そのまた家族や恋人や友人も。
 じゃあ「今から」どうしようかってなるけど、「私」という一人の人間に何が出来るのかを考えなくちゃいけない。今っていうのは「さっきを経過したこと」で、少しずつの積み重ねな感じ。そう考えると、世の中はめんどくさいことばかり。怒らず何も考えずボーっとしたいし、戦争や貧困やなんだのと考えるのは本来はめんどくさい。(会社に行くのもめんどくさいし、実は作品制作もw) でも、テレビやネットなどでそれらの映像を見たら、何となく心の奥底が揺さぶられるというか、やるせない気持ちになる。海の向こうの出来事では済まされない話だし、何千キロと飛ぶミサイルが実際にあるわけで。
 だったら自分なりに何か出来ないかなーと。そう思うのは、たぶん人と繋がれているからで、そんな事はみんなもそうだろうし、愛や温もりを感じて生きている。最近SNSとか見ていると、仮想の中でも実際に人と繋がれていると思えるし、外国の人たちと話すことも出来る。それはシンプルに良い事なんじゃないかと。愛国心とかそんなちっぽけなものじゃなく、もっと大きく物事を見たら、どこの国とか宗教とか実は関係ない。そんなこともみんな知っていると思うから、じゃあどうしたらいいのってなる。ほんとにそうで、どうすればいいかなんてわからない。でも…あなたは愛を感じて生きてきたでしょ。愛を返せばいいんだよって思うのは野暮かなぁ?……たぶんそうかもしれない。愛や温もりを感じることが叶わなかった人がいるかもしれないし、それを超えるもっと大きなショックがあった人もいる。僕たちはそんな人たちに愛や温もりを与えることが出来るのかなぁ?……  自信はないかも…でもそれを避けて生きていく人間、作家にはなりたくないなぁ~と思う。愛に満ちて、温もりを受け取ってきたからこそ出来る事もあるから。でも本当はそこからだけでない潜在的な人間の信愛の力を信じたいなとも思う。ちょっとしたことでいいと思うし、プラスアルファで、僕は作品として世の中に残していかなくちゃいけないなって、日々を思いながら、めんどくさいことを自分なりに応えようと思う。

Year of creation
2016

Dimensions (mm)
Height: 1600mm - Width: 2400mm


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