鳥尾佳佑個展 悲しみのほとり、星のない夜に願いを

Keisuke Torio Solo Exhibition - By the Gloom: Wishes for Nights Without Stars


2020. 05.27 (水曜日) ~ 06.07 (日曜日)

会場



11:00~18:00

月曜日: 休廊日
火曜日: 休廊日
終了日 ~17:00

今回の展覧会はお話をもらったとき、頭の中で沈んでいく船の映像が流れてきました。

その映像の場面にたどり着くために言葉でしたためました。

たどり着いた文章は4人の人々が死にゆく姿でした。

悲しくて、心が沈んでいくのが自覚できるほど、

コロナウィルスがもたらした出来事で思うことがありました。

今回は書き下ろしたテキストが主役かもしれません。



 テキストは点字で書いています。

点字は目の不自由な方のための道標であり、光だと思います。

でも日常に溢れているのにその光はひっそりとしていて、私はそれをどこか別世界の事のように見えていました。

世間を騒がせているコロナウィルスのいろいろなニュースが飛び交う中、

どこか人形劇を見ている感覚になり、心のどこかで他人事になっている自分がいます。

でも自分も感染するかもしれないということやそれが原因で誰かを殺してしまうかもしれないという恐怖。

私もその人形劇の一員で演者と観覧者で揺れています。



 私には点字を指で読むことができません。

でもそこにはしっかりとした声が潜んでいます。

すぐそばにいるのに見過ごしてしまうくらい小さな声です。

無力な4人の小さな声をどうか耳を澄まして聴いてください。

作家紹介




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